はじめの一歩(Hajime no Ippo) 10巻 あらすじ・感想

ボクシング / 少年 / 講談社
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東日本新人王の栄冠を手にした幕之内一歩が、さらなる荒波へと漕ぎ出す。次なる標的は西日本の怪物・千堂武士。その拳には、一歩を遥かに凌ぐ暴力的なまでの破壊力が宿っている。会長から授けられた新たな武器を研ぎ澄まし、一歩はリングの中心で己の全てを曝け出す覚悟を決めた。日本一の称号を懸けた決戦に向け、恐怖すらも力に変えて突き進む。ただ前へ、ただ高く。頂点を目指す少年の瞳には、宮田との約束という名の光が揺るぎなく灯っている。

⚠️ ネタバレを含みます。

西日本新人王・千堂武士の圧倒的な圧力に、一歩の闘志が火を噴く。千堂の代名詞とも言えるスマッシュは、触れれば骨まで砕くほどの威力を秘めており、一歩のガードすらも無力化せんとする。試合の序盤、一歩は千堂の荒々しい攻勢に押され、防戦一方の苦境に立たされる。しかし、会長との特訓で培った重心移動と、拳の回転を最大限に活かした「新兵器」の萌芽が、一歩の窮地を救う一撃となる。単なる力任せの打ち合いではなく、ボクサーとして進化した一歩のフットワークと、千堂の猛攻が衝突するリングは、もはや戦場と化す。互いの意地とプライドがぶつかり合い、一歩はかつてないほどの激痛と衝撃に耐え抜きながら、千堂という強大な壁を乗り越える術を探り続ける。倒れてもなお立ち上がる両者の執念は、観客の心すらも震わせる。この一戦は、単なるトーナメントの通過点ではない。ボクサー・幕之内一歩が、一人の男として、日本という枠組みを超えて世界を見据えるための、避けては通れない魂の通過儀礼なのだ。

全日本新人王決定戦、西の強豪との死闘……一歩の覚悟が凄すぎて心臓が持ちません。序盤の苦戦にヒヤヒヤしましたが、会長の教えを信じて突き進む姿に全私が泣いた。懐に飛び込んで放つ渾身の右、あの瞬間の気迫はまさに芸術です!試合後の精悍な顔つきに、ただの優しい少年からボクサーへの深化を感じて胸が熱くなりました。宮田くんへの想いを胸に戦う一歩、本当に尊い……。勝利の余韻も束の間、次なる強敵の影には心臓が跳ね上がりました。再読確定、この熱量、一生語り継ぎたい。

著者森川ジョージ
出版社講談社
レーベル講談社コミックス
10巻10巻

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