ラストイニング(Last Inning) 43巻 あらすじ・感想

小学館
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聖母共鳴学園との決戦、遂に終幕。鳩ヶ谷監督の冷徹な采配は、限界を迎えたナインの極限状態を切り裂く。泥にまみれ、血を吐きながら辿り着いた九回裏。勝利の女神は、数多の奇策と、鍛え抜かれた執念のどちらに微笑むのか。すべての野球小僧が熱狂した、甲子園への道程が完結する。論理と情念が交錯する、究極の戦略野球漫画。この一球に、勝負のすべてを賭けろ。執筆された最後のページまで、瞬きすら許されない至高のドラマが展開される。

⚠️ ネタバレを含みます。

土壇場で仕掛けられた鳩ヶ谷の最後の一手。それは、聖母の絶対的エース・片岡の疲労を逆手に取り、あえて凡打を重ねることで内野守備の綻びを誘うという凄絶な心理戦だった。しかし、相手もただでは屈しない。執拗な内角攻めで彩星学園を追い詰める。最終盤、打席に立ったのは不器用ながらも努力を重ねてきたあの選手。鳩ヶ谷が静かに見守る中、フルカウントからの直球をフルスイング。放たれた打球は、計算された放物線を描き、外野の頭を越える。帰還する走者たちの姿と、崩れ落ちる聖母のナイン。試合終了のサイレンが鳴り響く中、鳩ヶ谷は帽子を深く被り直し、誰にも見せない表情でグラウンドを後にする。夢の果てに何があったのか、そして彼らが手にした真の「勝利」の意味が、この一冊に凝縮されている。

ついに迎えた聖母戦の結末……言葉が出ない。鳩ヶ谷監督の冷徹な采配と、泥にまみれながらも勝利を掴み取るナインの執念に、心臓が持っていかれました。特に最後のフルスイング、計算された放物線の先には彼らの全てが詰まっていて、涙が止まりません。試合終了のサイレンが鳴る中、背中で語る監督の姿には抗いがたい色気が漂っていて……あぁ、本当に尊い。読後感の余韻が凄すぎて、この熱量を抱えたまま即、再読確定です。彼らの青春の結晶、一生大切にします。

著者中原裕
出版社小学館
レーベル小学館コミックス
43巻43巻

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