黙示録の四騎士(Four Knights of the Apocalypse) 14巻 あらすじ・感想

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混沌の軍勢が迫るキャメロットの深淵で、パーシバルたちの運命は軋みを上げ始めた。かつての仲間であるはずのランスロットが冷徹な剣筋で切り裂くのは、王国の正義か、それとも救済の芽か。魔王アーサーが仕掛けた絶望的なチェス盤の上で、パーシバルの魂は限界を超えて燃え上がる。己の存在意義すら揺らぐ混迷の戦場で、四騎士は散り散りになりながらも、再び交差する未来を掴み取ろうと牙を剥く。神の不在を証明する、あまりに残酷な激闘の記録だ。

⚠️ ネタバレを含みます。

キャメロットへの侵攻は、もはや救済劇ではなく地獄への行進と化した。ランスロットが対峙する敵の正体は、かつて師と仰いだ者たちの写し身であり、その剣先には一切の迷いも慈悲も存在しない。パーシバルは自身の能力の変質に苦しみながらも、生きとし生けるものの鼓動を糧に、アーサーの歪んだ理想を物理的に破壊しにいく。特に今巻で露わになるのは、ガウェインの傲慢を打ち砕く敵の策略と、トリスタンが抱える呪われた血の制御不能な暴走だ。アーサーが用意した最終兵器である黄金の騎士団は、パーシバル隊の連携を寸断し、一人また一人と戦意を喪失させる。だが、パーシバルはその死に瀕した心の中で、亡き祖父の教えを再構築し、生命の循環そのものを武器に変える新たな術理を編み出した。それは魔法の起源である「混沌」を喰らい、還元する禁断の力。仲間たちの涙、散った友の意志、それら全てを背負い、パーシバルはアーサーの王座へと続く黒い螺旋階段を、血を吐きながら駆け上がる。もはや引き返す道はない。この巻は、彼らが「騎士」という枠組みを超え、破壊神か救世主のどちらかへ変貌する決定的瞬間を切り取っている。

14巻、尊すぎて息が止まった……。キャメロットでの激闘、ランスの冷徹な剣筋に背筋がゾクゾクしたし、トリスタンの暴走する血の苦悩には心が締め付けられる。何よりパーシバルが生命を糧に禁断の術理を編み出す姿、あまりに健気で儚くて、推しがまた一歩神の領域へ足を踏み入れる瞬間を目の当たりにして思考が追いつかない。仲間たちの涙を背負い血を吐きながら王座へ向かう背中、あまりに美しすぎる。四騎士の運命が軋む音が聞こえるようで、もう感情のデパート状態。全ページがクライマックスすぎて、再読確定です。

著者作者不明
出版社講談社
発売日2023-10-17
14巻14巻

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