ニセコイ(Nisekoi: False Love) 17巻 あらすじ・感想

少年 / ジャンプ / 集英社
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楽を巡る恋の綱引きは、もはや遊びでは済まされない領域へ突入する。鶫の直球すぎる告白の残響が鳴り止まない中、千棘は「偽物」という看板がひび割れていく感覚に足元をすくわれる。一方、小咲は幼少期の鍵を巡る記憶と、今この瞬間の鼓動の狭間で揺れ動き、決断を先送りにすることの限界を感じ始める。日常の延長にあるはずの学園祭で、彼女たちの仮面はついに剥がれ落ち、隠し通してきた本音が痛いほどに胸を突き刺す。嘘が真実を侵食する、切なさと熱さが交錯する第17巻。

⚠️ ネタバレを含みます。

千棘は鶫の潔い振る舞いを見て、自らの楽に対する感情が「演技」という枠組みから完全に逸脱している事実に直面する。楽の些細な優しさに動揺し、それを誤魔化すためにまた嘘を重ねる。この負の連鎖に、彼女は耐えがたい疲弊を覚え始める。対照的に小咲は、過去の自分と楽が約束を交わしたあの日の記憶を辿り、今なお持ち続けている鍵の重みに向き合う。物語は、彼女たちが抱える「嘘」と「本心」の距離が縮まることで、張り詰めた糸が今にも切れそうな緊張感を孕んでいる。特に、楽に対して抱く期待と不安が複雑に絡み合い、それがふとした拍子に溢れ出す瞬間が、本作のラブコメとしての完成度を極限まで押し上げている。小野寺家での親密な時間や、周囲の人間が彼女たちの変化を察知し始める様子は、平穏な学園生活が崩壊していく予兆そのものだ。運命の再会から始まったこの数奇な関係は、もはや逃げ場のない真剣勝負へと向かっている。

17巻、しんどい…!千棘ちゃんが抱える「偽物」という仮面が軋む音が聞こえてきて、胸が締め付けられました。鶫ちゃんの健気な直球告白に刺激され、楽くんへの想いが「演技」の枠を超えていく瞬間の動揺っぷり。尊すぎて見ていられない!対する小咲ちゃんの、鍵の記憶と今の想いに揺れ動く姿も切なすぎます。嘘を重ねるたびに深まる彼女たちの苦しみが痛いほど伝わってきて、ラブコメの範疇を超えた真剣勝負に心を持っていかれました。日常が崩れゆく予感に震える…!何度もページを戻ってしまう、まさに神巻。再読確定です。

著者古味直志
出版社集英社
レーベルジャンプコミックス
発売日2015-04-03
17巻17巻

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