ニセコイ(Nisekoi: False Love) 5巻 あらすじ・感想

少年 / ジャンプ / 集英社
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三学期の始まりは、予測不能な席替えで幕を開ける。クジ運に翻弄され、我儘が飛び交う教室はまさに戦場。騒動を乗り越えた先に待つのは、甘くも切ない聖バレンタイン。千棘は不器用な情熱をチョコに込め、小咲は震える手で想いを隠し、万里花は圧倒的な行動力で楽を追い詰める。三者三様の恋心が交錯するこの一冊は、単なるラブコメの範疇を超え、彼女たちの不器用な本気が空回りしながらも確実に楽との距離を縮めていく、極上の青春群像劇となっている。

⚠️ ネタバレを含みます。

席替えのドタバタ劇は、結果として楽と千棘の距離を物理的にも心理的にも強制的に近づける結果となった。千棘は、自分が抱く「恋」という感情を認めたくない一心で、チョコ作りという慣れない作業に没頭する。一方、小咲はいつもの奥手さが災いし、渡すタイミングを逸しては自己嫌悪に陥るループを繰り返す。そんな中、特攻隊長・万里花は、計算尽くのシチュエーションを作り上げ、強引に楽を自室へ招き入れようとするなど、攻めの姿勢を崩さない。バレンタイン当日、チョコを渡すという小さな行為が、彼女たちのプライドと乙女心の爆発を引き起こす。特に、千棘が恥ずかしさのあまり暴力を振るいながらも、本命の証であるチョコを楽の鞄に忍ばせるシーンは圧巻だ。小咲は結局渡せずに一日を終えるが、その悔しさと密かな安堵が入り混じる表情が、読者の心を締め付ける。楽は、周囲を巻き込む彼女たちの全力の好意に圧倒されつつも、自身の心に芽生えた「誰か一人を特別に想う」という感情の正体に、少しだけ近づいていく。

今巻はバレンタイン回!千棘の不器用すぎるツンデレと、小咲ちゃんの健気さに心臓が持ちません……。特に千棘がチョコを鞄に忍ばせる際の「あの」破壊力抜群の照れ顔!暴力的なのに乙女心が爆発していて、尊すぎてページを捲る手が震えました。万里花の強引な攻めも彼女らしくて最高だし、楽を中心に繰り広げられる恋の化学反応に、もう全私が泣いた。結局渡せない小咲ちゃんの切ない表情も、青春の味がして胸が苦しい。三者三様の恋心に振り回されるこの多幸感、間違いなく再読確定です。尊い成分を存分に補給できました。最高に甘酸っぱくて、もう一度最初から読み直してきます!

著者古味直志
出版社集英社
レーベルジャンプコミックス
発売日2023-08-18
5巻5巻

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