はじめの一歩(Hajime no Ippo) 34巻 あらすじ・感想

ボクシング / 少年 / 講談社
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『はじめの一歩』第34巻。幕之内一歩はボクサーとしての階段をさらに一段上り、王座やランキング上位を見据えた重い一戦へと向かう。相手はスピードか、パワーか、それとも一歩の得意な接近戦を封じる曲者か――勝つためには自分の型を捨てる勇気すら試される。鴨川会長の檄、鷹村守の背中、宮田一郎との宿命を胸に、一歩は「もっと強くなりたい」という原初の願いをリングにぶつける。地道な練習と友情が拳の一発一発に宿る、シリーズ屈指の熱量を持つ巻。

⚠️ ネタバレを含みます。

この巻の焦点は、一歩が自分の距離を作れないまま苦戦する序中盤にあると見る。相手は的確な打ち終わりの離脱で一歩の接近を許さず、会場の空気も傾いたはずだ。だが鴨川会長の指示と一歩自身の閃きでリズムが変わり、ボディ攻めから頭部への連打、そしてデンプシーロールへと繋ぐ王道の逆転曲線を描く。終盤で決定機が訪れるが、決着は次巻へ持ち越し。宮田や千堂ら周辺人物の動きも進み、一歩の目標がさらに高い位置へ引き上げられる。

34巻、最高すぎて語彙力が消滅した。一歩が敵の巧みな距離感に翻弄され、防戦一方になる序盤の焦燥感といったら……。でも、そこからの鴨川会長の喝と、一歩の閃きによる逆転劇への繋ぎがもう、尊いとしか言いようがない。ボディから顔面への怒涛の連打、そしてデンプシー!あそこで引きとか、心臓が持ちません。宮田くんの冷徹な視線も、千堂たちの熱い反応も全てが最高。一歩の「強くなりたい」という純粋な願いが拳に宿る姿に心を持ってかれました。再読確定です。

著者森川ジョージ
出版社講談社
レーベル講談社コミックス
34巻34巻

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