戦隊大失格(Sentai Daishikkaku) 5巻 あらすじ・感想

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正隊員昇格を懸けた最終試験は、10人で5つの「鍵」を奪い合う潰し合いだった。効率よく鍵を集めるため結託した訓練成績上位のエリートたちに対抗し、怪人Dはあぶれ者を結集させて戦いを挑む。手にするのは「バーストフォルム」へ強力改造した秘策の武器。最終日の激闘が始まる。Dは昇格を果たし、打倒ドラゴンキーパーへの一歩を踏み出せるのか。

⚠️ ネタバレを含みます。

試験の真の設計が明かされ、10人で5つの鍵を争う構造上、半分は必ず落ちると全員が理解する。上位のエリートたちは早々に結託して鍵を寡占し、あぶれた者は勝負の場にすら立てない——その盤面をDは、切り捨てられた側を束ねることで壊しにいく。誰にも期待されていない者たちが役割を得て動き出す様子は、日曜の茶番で使い潰されてきた戦闘員たちの姿とそのまま重なる。Dの武器は「バーストフォルム」へと改造され、怪人の力を隠したまま格上を食うための一手として振り抜かれる。最終日、鍵の奪い合いは純粋な戦闘力ではなく信頼と裏切りの読み合いへ転じ、Dは怪人でありながら「仲間を作る」という自分の矛盾に踏み込んでいく。勝ち上がるほど、復讐のために捨てるはずだったものが増えていく巻だ。

5巻、あぶれ者チームの結成に完全に泣きました……!誰にも数えられなかった子たちがDに拾われて役割を得る流れ、尊すぎて語彙が消えます。エリート組の合理的な寡占も憎いほど正しくて、だからこそ弱者側が知恵で殴り返す構図がゾクゾクする。そしてバーストフォルムです、あの改造武器を振る瞬間の高揚が解釈一致どころか予想超え。怪人であるDが「仲間」を持ってしまう矛盾がとにかく切なくて愛おしい……。最終日の読み合いが緊張でしんどいのに読む手が止まらないし、この共闘の記憶が後で刺される予感まで含めて最高です。

著者作者不明
出版社講談社
発売日2022-04-15
5巻5巻

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