戦隊大失格(Sentai Daishikkaku) 8巻 あらすじ・感想

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「神隠し」事件を追い、“夢の学園”へ潜入したグリーン部隊。怪人幹部マガティアの能力に薄久保と翡翠が翻弄されていく一方、学園生活を知らないDだけは惑わされなかった。一度現実へ帰されても舞い戻り、立ち向かい続けるDの執念が幻想の世界を打ち砕く。理想郷へ逃げ込んだ者たちに現実を突きつけろ。夢の学園編、クライマックス突入。

⚠️ ネタバレを含みます。

マガティアの能力は、対象がいちばん望んだ景色を用意して現実へ帰る意思そのものを溶かすものだった。薄久保も翡翠も、失った日常や叶わなかった青春を差し出されて足を止めてしまう。しかし戦闘員として生まれ、学園生活も普通の幸福も一度として持たなかったDには、差し出す餌が存在しない。奪われた記憶がないことが最大の武器になるという皮肉が、この巻でDという存在の空白を残酷に照らし出す。現実へ弾き出されても何度でも舞い戻るDの執念は幻想を内側から破り、逃げ込んだ者たちに目を覚ませと突きつける。理想郷の甘さと、それを選びたくなる痛みの両方が描かれ、Dは仲間を救う側に回ることで自分の目的とのねじれをさらに深めていく。夢の学園編、クライマックスへ。

8巻、夢の学園編で完全に情緒を破壊されました……!マガティアの能力、望んだものを見せて足を止めるって残酷すぎて解釈一致がすぎます。薄久保と翡翠が幻想に囚われる姿が痛くて愛おしいのに、Dだけは差し出す餌がないという事実が刺さって涙が出ました。何も持たなかったことが最強の防御になるとか業が深すぎて尊い……。それでも何度でも戻ってきて仲間を叩き起こすDにゾクゾクしました。理想郷を選びたくなる気持ちを否定しない描き方も最高で、この救われ方が後で効いてくる予感に震えています。再読確定です……!

著者作者不明
出版社講談社
発売日2022-12-16
8巻8巻

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